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こいくちより色がうすく、香りが弱いしょうゆで、塩分はこいくちよりも少し高めです。兵庫県竜野地方で生産がはじまった関西生まれのしょうゆで、全消費量の14%を占めています。原料も製法もこいくちとほとんど同じですが、色をうすく仕上げる為に、塩分を多くしたり、発酵・熟成中の温度を低めにしてつくられます。また仕上げの段階で甘酒を加えるのが特徴的です。 |
色がうすく香りが弱いので、卓上用には不向きで、素材の色を活かしたい料理や、素材そのもののうま味を引き出す料理に使われます。すまし汁を作る時は、色がきれいに仕上がり、香りの強すぎないうすくちしょうゆを使います。また、野菜の持ち味、色を活かしたい含め煮にも適しています。うすくちしょうゆはこいくちしょうゆに比べ、うま味成分が若干少なくなっています。したがってすまし汁や含め煮をつくる時は、コクを補うために、濃いめのだしをたっぷり使います。また、おでんやうどんのつゆをうすい色に仕上げたい時は、うすくちしょうゆを使うとよいでしょう。 |
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