STEP 1
これはチュウリン。大勢で中華料理を食べるときにスープなどが入って円卓に出てくるのを見た事ありませんか?
中国では台所と食卓が離れていることもあって、鍋からチュウリンに移し変えて食卓に出すというスタイルなのです。私たちの習慣にはないことですが覚えておくと良いでしょう。
スープのみならず、杏仁豆腐やフルーツポンチなどのスイーツを手軽に盛り付けてみましょう。(写真上のスタイリング)
STEP 2
餃子の盛り付けによく使われるお皿ですが、本格中国料理には欠かせない食器なのです。
中国では丸のままの魚を揚げたり、蒸したり、煮たりという料理が多く、素材の形にあった器が楕円になったようです。もちろん肉料理や前菜の盛り皿にも使われています。
中国のお皿には色や柄(模様)に季節やおめでたい意味が込められていることが多く、不老長寿を祝う言葉や福寿に関する絵文字などが描かれて表現されています。
STEP 3
日本の漢字で書くと「蓮華」。素敵な響きに聞こえますね。レンゲは明治時代に中国料理と一緒に入ってきたそうです。
中国では器を手でもつことを嫌うのでできるだけ器はテーブルに置いて食べます。汁気があるものの時に左手にレンゲを持ち、受け皿として使います。また、レンゲでスープを飲むときは箸をおき、右手にレンゲを持ち替えて飲むそうです。これもマナーのひとつなので覚えておきましょう。
お茶請けのドライフルーツやナッツを盛ったり、練りものをレンゲに入れて蒸しあげて使ってみたり、レンゲの使い方を広げてみましょう。
STEP 4
私たちになじみの深い中華どんぶりやお皿に描かれている模様、意味が込められていました。ラーメンどんぶりに描かれている模様は正式に「雷文」といい、稲妻を図案化したものです。古来より雷は天の意思を伝えるということを表わしていて簡単に説明すると魔除けのおまじないのような意味あいを持っています。なぜラーメンどんぶりに描かれているかは分かっておりませんが・・。右の小皿に喜ぶという字がふたつ並んでいる文字があります。これは「双喜文」といい、結婚式の時に使われていた縁起の良い模様。中国雑貨のお店でもコースターやランチョンマットに刺繍で入っているのを見かけます。