伝統の醤油醸造と革新の調味技術をもとに、
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創業時からヤマサ醤油をご愛顧いただいている人気ラーメン店の店主が、スープを引き立て、具材を際立たせ、麺と一体となる醤油の魅力や、ラーメンにかける熱い想い、人気の秘訣を語ります。こだわりのラーメンづくりに、是非お役立てください。
今やひとつのジャンルとして確立し、世界に約2,000店存在するといわれる家系ラーメン。その元祖であり頂点に立つ吉村家は、1974年の開業から一躍全国にその名を知らしめました。平日でも開店前から大行列ができ、1日約1,000杯の注文が入るほど数多くのファンを虜にし続けています。その特徴的な濃厚豚骨醤油スープの要となる醤油ダレに、ヤマサの醤油が使われています。
家系総本山 吉村家
神奈川県横浜市西区岡野1-6-4
TEL.045-322-9988
吉村家で使われている醤油は、ヤマサの本醸造こいくち醤油。
開業から約47年間、変わらずに使い続けています。「きっかけなんかないよ。自分のラーメンに何が合うか、いろんな醤油を調査して試行錯誤したなかで、ヤマサが合ったというだけ。ヤマサの醤油と吉村家のスープが、本当にマッチングしたんだ。」理屈ではなく、思い描く味への追求の末に辿りついた答えでした。「醤油を選ぶために、ヤマサの銚子工場を見学して、作っている場も見て。自分で確かめてみたかった。」家系ラーメンにはヤマサの醤油が一番合う、と断言する吉村氏。
「1日で大体300kgとんこつを使う。鶏ガラやモミジも入れるし、うちの場合は鶏油の量も多い。この豚骨と鶏油のスープに合わせるには、キレのあるヤマサの醤油じゃなきゃダメなんだよ。」
スープの取り方にもこだわり、「美味しいスープを作るには、1日に長時間煮出しちゃダメ。いいところだけを使う。お酒で一番美味しいところを“上澄み”っていうんだけど、ラーメンスープも上澄みだけを作って提供したい。だから、ガラは頻繁に変えなきゃダメなんだ」と、クオリティの追求に余念がありません。
店内にも、自らの言葉でヤマサ醤油を紹介するポスターが貼られています。「20年前位からかな。メーカー名が書いてあるポスターってなかなか無いけど、いいものはいいって言わなきゃいけないでしょ。直系の弟子も、みんな同じ醤油を使ってるよ」と自信をのぞかせます。
ラーメンに対する想いは、誰よりも熱い。「ラーメン屋はいい商売だ。一品で勝負できるから、命をかけてやりなさい。醤油を選ぶには、いろんな醤油を使ってみなさい。スープに合わせて試行錯誤すれば、絶対に違いがわかるから。ただ、家系ラーメンにはヤマサが合うと僕は思うよ。」そして最後には、「わからないことがあったら、俺の所に教わりに来ればいい」と笑います。
厳しさと優しさを兼ね備えた吉村氏のラーメンは、これからも多くの人の舌を満たし続けていくことでしょう。
ラーメンスープのベースとなる醤油ダレはもちろん、具材のチャーシューにもヤマサの同じ醤油を使用。燻製した豚モモ肉を醤油に1時間ほどつけ込むだけのシンプルなレシピですが、そのタレは開業当初から継ぎ足し続けています。「開業してからずっと、同じタレにつけっぱなし。50年近く何もしてない。うなぎ屋のタレと同じだよ。この醤油につけるから、うちのチャーシューのいい味が出る」。約半世紀にもわたる歴史が、さらに深いコクと旨味を増していきます。
1969年、初代店主の竹井寅次氏が開業し、二代目の竹井和之氏によって全国へその名を轟かせた、「白河ラーメン」のルーツとなった名店。その味を求めて全国各地からファンが訪れ、連日行列を成しています。すべて手作業でつくる手打ちちぢれ麺、香り高い鶏ダシスープ、こだわりのチャーシューが織りなす、絶品の中華そば。それらすべての味のベースとなる醤油ダレに、ヤマサの醤油が使われています。
とら食堂
福島県白河市双石滝ノ尻1
TEL.0248-22-3426
とら食堂では、先代・竹井寅次氏の時代から使われていた、ヤマサの新味(しんみ)醤油を使用。炭焼きした国産豚の内モモ肉を新味醤油で煮込み、肉がチャーシューに、煮汁が醤油ダレ(かえし)になります。
「豚肉と醤油以外、何も使ってない。肉汁の旨味が醤油と合わさって元ダレができるんだけど、肉を焼いてから煮るというひと手間で旨味が増すんだよ。」先代が亡くなられた後に、ラーメンの味を一から見直し、使う素材も吟味されたといいます。
「豚ガラと鶏ガラのスープに、昆布ダシを加えている。魚介の節やネギ、ニンニク、ショウガなどの香味野菜も使っていない。素材本来の旨味をいかにスープに引き出せるか、何度も検証したんです。」豚肉と醤油の組み合わせについても、「内モモ肉じゃないと、旨いかえしにならない。醤油もいろいろ変えて試した時期もあるけど、やっぱり別の醤油じゃ合わないんだよね。」と、試行錯誤の成果だと語ります。
新味醤油には若干のうま味調味料が入っていますが、「醤油にうま味調味料を加えるより、元から少し入っているものの方が、味が馴染んでいるんじゃないかな。でも、食べた時にうま味調味料の味をちょっとでも感じたらダメ。だからこの新味醤油を使っている。」
完全な無化調に固執しているわけではないといい、「食べ物は結局、バランスが重要。バランス的にこの醤油が一番うちのラーメンに合う」と、選び抜かれた最良の醤油であることがわかります。「仕事は、見て盗むもの。教わろうとするんじゃなくて、師匠の真似をしたり食べ歩いたりして自分が美味しいと思ったものを、自信を持って提供すればいいんだよ。」半世紀近くラーメンを作り続けている和之氏だからこそ語れる仕事の流儀、そして味へのこだわりを伺うことができました。
炭火でローストした豚内モモ肉を煮込む醤油に、ヤマサ新味醤油を使用。肉汁と合わさった煮汁が醤油ダレ(かえし)になります。「肉汁は、天然のうま味調味料。この醤油はクセのなさが良くて、そこにいかに豚の旨味を出していくか。」作り方も相当に手が込んでいます。「豚肉を炭で焼いてから常温の新味醤油に漬け込み、ひと煮立ちさせて、弱火で40、50分煮る。火を止めて10、20分馴染ませれば、チャーシューは完成。かえしはまだ醤油のカドが残っているので、保存容器で4~5日くらい常温で寝かせます。」
そしてこのかえしが、とら食堂のすべての味の決め手に。「スープ、メンマやワンタン、焼豚おにぎりなど、うちのメニューはほぼこのかえしがベース。そうしないと全体的なバランスが崩れちゃう。だから、うちの味にはこの醤油が必要不可欠だよね。」
「ラーメンの鬼」とも呼ばれた佐野実氏が1986年に開業。現在では当たり前となった自家製麺や厳選素材のスープの先駆けとして、後世のラーメン界にも大きな影響を与えました。佐野氏が納得いくまで探し求め、こだわり抜いた素材でつくるチャーシューとメンマに、ヤマサの醤油が使われています。
支那そばや本店
神奈川県横浜市戸塚区戸塚町6002-2
TEL.045-827-3739
「ヤマサの醤油は開業当初から使っています。チャーシューやメンマを煮た時に、邪魔にならないというか、都合がいいんですよ。すべてにおいて凄くマッチして、麺とスープと具材が三位一体になるんです。」無数にある醤油メーカーからヤマサの醤油が選ばれ、支那そばやの味を構成する重要な要素になっているといいます。「醤油をはじめ食材を選ぶときは、他人の意見に惑わされず、自分が信じた味を大切にしてほしいですね」。納得いくまで食材選びにこだわり、一度気に入ったものは簡単には変えなかったという佐野実氏の強いこだわりが受け継がれていました。
チャーシューとメンマを煮るタレに、ヤマサの醤油を使用。「チャーシューは三元豚、金華豚ともに同じ醤油を使っています。繊細な麺やスープと調和し、美味しさを引き立ててくれるんです。麺・スープ・具材をひとつにまとめあげ、三位一体にする“名引き立て役”ですね。」
2018年の開店後すぐに行列店となり、翌2019年から4年連続でミシュランガイドのビブグルマンに掲載されている実力店。煮干し、貝、動物系から抽出したトリプルスープが織りなす繊細な味わいのラーメンに存在感を与える、具材のレアチャーシューとワンタンにヤマサの醤油が使われています。
中華蕎麦 にし乃
東京都文京区本郷3丁目30-7 熊野ビル B101
「以前勤めていた店の師匠がヤマサの醤油を使っていたんです。師匠のもとで学ぶなかで、ヤマサの味に間違いはないとわかっていました。僕の好みのラーメンは、タレよりダシが効いているもの。ダシの味わいが消えないよう具材も作りこんでいます。」ヤマサの醤油で味付けした具材は、ダシを引き立て調和した味に仕上がるといいます。ラーメンを作るにあたり、熱量が大切だという水原氏。「好きなものへの熱量が個性になると思うので、素材選びにも熱意を持ってチャレンジしてください。」ラーメンの味はもちろん、さまざまなこだわりを持った水原氏の熱量を感じる事ができました。
チャーシューの漬け込みとワンタンの餡に、ヤマサの醤油を使用。「チャーシューは豚肩ロースをオーブンで焼くことで、醤油の味が詰まった香ばしい香りに仕上げています。それでいて繊細なスープのバランスを壊すことなく、ダシを引き立たせてくれます。」