都内で古民家をセルフリノベーションしたアトリエで料理教室「さときっちん」を開いている柚木さとみさん。
分かりやすく丁寧なレッスンが人気です。
今回は、「ヤマサ ぱぱっとちゃんと これ!うま!!つゆ」を使った、初めてでも簡単に楽しく作れるおせち料理と盛り付けのアイディアを教えていただきました。
オードブル風に1枚のお皿に盛り合わせる際は、高低差を意識して、奥や中央に少し背の高いもの、手前はやや低めに仕上げるなどすると、お皿の中でリズムが出て楽しい仕上がりになります。それぞれの料理の量やサイズとのバランスをみつつ、自由に配置を楽しんでみてください。
オードブル用の大皿が無くてもOK!お気に入りのお皿に料理を盛りつけて並べるだけで、食卓が華やかなお祝い風に。器はあえて違う色や形を組み合わせる事で全体に動きがでて賑やかな印象になります。
100円ショップなどで購入できるプラスチックのオードブル皿を使って手軽に。色合いは、近い色味のものを近くに配置すると落ち着いた仕上がりに、分散させると賑やかな仕上がりになります。
木製のカッティングボードは、そのまま食卓に並べるだけでおしゃれな雰囲気に。爪楊枝などを刺してつまみやすくし、ピンチョス風に盛り付けたアレンジおせちです。料理によっては、小皿やワックスペーパーなどを使い汁気や味が混ざらないようにするのもポイントです。
おせちを洋風にアレンジするポイントはいくつかありますが、そのひとつがスパイスや調味料使い。例えば買ったものの、なかなか減らないスパイスなどが棚の奥で眠っていたら、いつもの料理に気軽に加えてみましょう。加熱することで風味がでるものもあれば、ふるだけで香りが立つものなど様々ですが、新たなおいしさを発見でき、もっとスパイスが身近に感じられると思います。
調味料を和から洋に置き換えるのもおすすめです。みりんをメイプルシロップにしたり、酢をバルサミコ酢にしてみたりと、甘みや酸味も自由にアレンジすると仕上がりの幅がぐっと広がると思います。
手作りおせちを簡単に楽しんで作るには、乾物を上手に利用するのもおすすめです。手作りおせち料理は、材料の買い出しだけでもひと仕事。ひじき、切り干し大根、桜えびといった乾物などは長くストックしておけるので、早めに購入しておくと楽ちんです。
また、1本で何役にも活用できる万能つゆ「ヤマサ ぱぱっとちゃんと これ!うま!!つゆ」を使用することで、調理する際の調味料の数をぐっと減らす事ができます。調味料が減ると計量の手間も減るので、おせち作りがより手軽になります。塩味・甘味・旨味のバランスがとてもよいのでスパイスの風味を活かせ、洋風おせちとも相性バツグンです。
普段の料理の延長線上の感覚で、気を構えず手作りおせちを楽しんでみてください。
手作りおせちが初めての方には、手軽でおしゃれな「ワンプレートおせち」がおすすめ。重箱が無くても、ご家庭にあるお気に入りの器などを使って簡単に素敵な盛り付けができますよ。
使うアイテム
・白の丸皿 ・豆皿、おちょこ
シンプルな白いプレートは料理を選ばず使い勝手のよい一枚。中心に「海老のうま煮」を置くことで豪華な印象になります。「いり鶏」や汁気のある「紅白なます」は豆皿やおちょこを使うと盛り付けやすくなります。市販のかまぼこでうさぎを作りかわいいアクセントに。
使うアイテム
・黒の丸皿 ・おちょこ
黒のプレートに盛ると高級感のある雰囲気に。汁気のある「紅白なます」をおちょこに入れプレートの中心に、それを囲むようにバランスよく盛り付けます。
使うアイテム
・赤の和盆 ・豆皿、おちょこ、小鉢など
赤の和盆は、お正月らしいおめでたい雰囲気に。中央に笹の葉をしいてアクセントに。豆皿やおちょこ、小鉢を使うと盛り付けやすくなり、見た目にもめりはりのついたプレートになります。
使うアイテム
・柄付きの丸皿 ・小鉢、れんげ
カジュアルなチェック柄のプレートを使って、お子様も喜ぶカラフルで楽しい盛り付けに。ランチョンマット代わりに手ぬぐいを使い、お正月らしい小物を添えると雰囲気もでます。
使うアイテム
・黒の角皿 ・れんげ、おちょこ
黒の角皿はモダンな雰囲気に。お酒と一緒に楽しむなら、こんなおつまみ風プレートはいかがでしょうか?れんげに少量ずつ盛ることでおしゃれな雰囲気に。おせちが少量だけ残った時にも便利な盛り付けです。
おせち作りは段取りが大切! 10品のうち6品は、2品ずつペアにして同時進行すると効率よく作れます。作る前に、ペアの材料と調味料をそれぞれ揃えてからとりかかると楽ちんです。もちろんこの中からお好みの数品を選んで作っても。買い出しは前日に済ませておきましょう。
※十分に煮詰めたら冷まして完成
「いり鶏」を煮ている間に
いり鶏のにんじんの切れ端とれんこんの余りを「鶏の松風焼き」に使うと無駄がありません。
※焼けたら上に「これ!うま!!つゆ」を塗って、そのまま冷ませば完成
「鶏の松風焼き」をオーブンで焼いている間に
※準備した甘酢を使用
④「紅白なます」と⑥「菊花ラディッシュ」用の甘酢をあらかじめまとめて作り用意しておくと調理がスムーズです。
※焼けたら粗熱をとって、はしを
カットして巻いて完成
「伊達巻き」を焼いている間に
※準備した甘酢使用
一度は作ってみたい「手作りおせち」、でもハードルが高そうと思っている方、今年はチャレンジしてみませんか?丁寧で分かりやすいレッスンで人気の料理教室「さときっちん」の柚木さとみさんが教えてくれるのは、簡単で楽しく作れるおせち料理10品。ちょっとしたアイディアでテーブルを華やかに盛り上げる盛り付けのアイディアと合わせて、おせち作り成功のポイントをご紹介します。
コロナ禍の影響で、今年は家での過ごし方の意味合いも大きく変わった1年になりました。やりたい事を制限されている中で、みなさんポジティブな気持ちをもってお菓子やパン作りなど今までやってみたかった事にチャレンジされていると思いますが、そのひとつとして、この年末は手作りおせちを楽しむ方も増えるのではないでしょうか。そんな方へささやかな応援の気持ちをこめて、今回はおせち作りが初めてでも簡単に分かりやすく作れる10品のレシピを作らせていただきました。
手作りおせちのいいところのひとつは達成感。たとえ品数が多くなくても、一品一品できあがる度に気持ちも上がりますし、重箱に詰めたり、ワンプレートに盛り付けたりするのもまた楽しい。そして、幸せな一年を願った手作りおせちを囲んで、家族や大切な方とゆっくり過ごしながらハレの日を祝っていただければと思います。
おせちの盛り付けが難しいという声も聞きますが、難しいテクニックが無くても、ちょっとしたアイディアで華やかにお正月感を演出できます。おすすめしたいのは「ワンプレートおせち」。お子さんのいるご家族、夫婦2人、友達となど、集う形や人数もさまざまな今の時代に合い、気負わず楽しめるスタイルだと思います。
器もわざわざ買わず、ご家庭にあるもので。100円ショップなどの食器を上手に利用してもいいですね。プレートはお皿・和盆など、人数に合わせた大きさを選び、色は赤・白・黒など、はっきりした色の方がおせちも映えます。
料理の彩りをみながら一枚のプレートにまとめても、または豆皿にちょっとずつ盛り付けるのも華やかになり素敵です。「紅白なます」など汁気のある料理は、おちょこやれんげなどを使うと他の料理とも味が混ざらず、アレンジのアクセントにもなります。ルールは無いので、楽しみながら遊び心をもってやっていただければと思います。
重箱の場合、一般的な三段重にはそれぞれの段に意味合いもありますが、今回は手軽な二段重を使い彩り重視で詰めてみました。ポイントは、なるべく隙間ができないようにきっちりと詰めること。豪華な見た目になり、持ち運ぶ時も崩れにくくなります。色合いが似た料理は隣同士にならないよう離して詰めると、彩りのメリハリも付き美しく仕上がります。また、重箱の中を仕切るプラスティックやシリコンなどのカップを活用すると、汁気のある料理にも対応でき、初めての方でも詰めやすくおすすめです。
手作りおせちの成功には、「段取り」も大切なポイント。何かと忙しい年の瀬ですが、できれば1日目はメニューと品数を決めて買い出し、2日目は調理と、2日間あると気持ち的にも余裕を持って取り組めます。
今回のおせち10品は1日で作れるように考えていますが、そのうち6品は2品ずつをペアにして、同時進行で作る事ができます。例えば「伊達巻き」を焼いている間に「菊花ラディッシュ」を作るなど、効率もよく時短にもなります。その際、ペアの材料と調味料をそれぞれ揃えてから取り掛かるとスムーズです。
もちろん10品全て作らなくても、そのうちの3品だけを作りワンプレートに盛り付けるだけでもグッとお正月気分が盛り上がります。また、手作りと市販を上手くミックスさせるなど、無理のない範囲でスタートするとおせち作りも身近に感じるのではと思います。
おせち料理はお正月だけでなく、実は日々ごはんのおかずにもアレンジできるものが多いのも魅力。例えば「鶏の松風焼き」を型詰めせずにハンバーグ状に焼いておかずとしたり、「ぶりのマーマレード照り焼き」はお弁当に合う一品。冷蔵庫の残り野菜を活用して「いり鶏」を作ったりと、日常にも落とし込んで自由に気軽に楽しめます。
また、おせち作りに使う調味料というと、通常はしょうゆやみりんなどですが、それらの役割を1本にまとめたのが、今回使った万能つゆ「ヤマサ ぱぱっとちゃんと これ!うま!!つゆ」(以下、「これ!うま!!つゆ」)。
一番のポイントは、なんと言っても「計量の楽さ」。「これ!うま!!つゆ」は甘味・塩味・旨味のバランスがとてもよく1本で何役にも使えるため、計量の回数がグッと減ります。計量が楽という事は、調理が楽、そして時短にもつながるので、品数を多く作るおせちには正にピッタリでおすすめです。
そのままでおいしく、味キメが簡単な「これ!うま!!つゆ」ですが、より上手に使うポイントは「塩味」。まず味見をしてお好みの塩味に決めたら、そこに甘味である砂糖やはちみつ、酸味のお酢などを足すようにすると失敗がなく、素材の味を活かしたお好みの味付けになります。
また、味だけでなく、薄色で素材の色もきれいに仕上がるため、「海老のうま煮」や「いり鶏」など通常「うすくちしょうゆ」や「白だし」などを使って作る料理にも使い勝手がよく便利です。
「これ!うま!!つゆ」を味方に、ぜひご自分ならではのおせち作りを楽しんで、あたたかな新年をお迎えください。
柚木さとみさんプロフィール
さときっちん主宰/料理家、カフェプランナー
カフェのプランニングやプロデュース、メニュー開発、接客指導、大手料理教室のトレーナーなど、食や食空間に関わる様々な仕事に携わる。友人たちとセルフリノベーションした築60年の平屋で料理教室「さときっちん」を主宰。雑誌やweb、企業やメーカーのレシピ開発、ドラマの料理制作など幅広く活動中。
■柚木さとみオフィシャルサイト https://yugisatomi.com