展覧会情報 | |
---|---|
会期 | 2015年10月10日(土)~2016年1月24日(日) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館) |
開館時間 | 平日11:00~17:00 土日祝10:00~17:00 |
入館料 | 大人600円 大学・高校生400円 中学生以下無料 |
本展テーマの欧州旅行をはじめ、秋山庄太郎の思い出や魅力を語っていただきます。
出 演─上野 紀子(秋山庄太郎長女/秋山庄太郎写真芸術館 事務局長)
齋藤 智志(秋山庄太郎写真芸術館 主任学芸員)
日 時─10/17(土) 15:00~16:00
講演会後1時間程度、自由参加のお茶会があります。
参加費─入館料+300円
定 員─50名
申 込─9月17日(木)11:00より電話にて受付開始 (先着順)
1回の実習で製版から刷りまで行い、ポストカード大の作品を完成させます。初めての方でも無理なく参加いただける、初心者向けの教室です。
※経験者(当館のメゾチント教室に参加されたことがある方)も可。(各回数名)
※技法はモノクロームメゾチントに限ります。詳細はお問い合わせください。
講 師─江本 創(アーティスト)
日 時─①11/15(日)②11/16(月)
①②とも14:00~17:00 教室内容は同じです。
定 員─各回12名
参加費─入館料+1800円(材料費込)
持ち物─下絵(サイズ12×7.5㎝)、汚れてもよい服装またはエプロン
申 込─9月24日(木)11:00より電話にて受付開始 (先着順)
*9月17日(木)から変更になりました。
※11/16(月)は休館日のため参加者のみご入館いただけます。
ご好評につき、ナイトミュージアムを再び開催いたします。
本展覧会中、第1・3金曜日は20:00まで延長して開館。お仕事帰り、学校のあとにもゆっくり美術館を楽しんでいただけます。
*第1・3金曜…10/16、11/6、11/20、12/4、12/18、1/15の6日間
*最終入館、カフェラストオーダーともに19:30
ごあいさつ
人物ポートレートやライフワーク「花」をはじめ、独特の叙情的作風で写真界の第一線で活躍した秋山庄太郎(1920‒2003)。同氏は40歳の年、順風満帆だった仕事を整理し、ヨーロッパ外遊に出かける決意をします。そして1960年2月からの4ヵ月間、行く先々で風景や芸術家の肖像などをフィルムにおさめました。美しきものを写しとめる、という独自の美学に基づいた写真には一瞬のドラマがあり、被写体も風も光もまるでその1シーンのために存在するかのようです。
銅版画家・浜口陽三(1909‒2000)はパリで巨匠の名声をほしいままにし、この年はヴェネチア・ビエンナーレの日本代表作家の一人に選出されていました。秋山氏は、パリに着いた翌々日に浜口を訪ね、その後もたびたび行動を共にしました。外遊中に撮影されたフィルムには、浜口の刷り場やアトリエ、版画家・スタンレー・ウィリアム・ヘイターと議論する様子、ビエンナーレに沸くヴェネチアの街角が写っています。
本展では、秋山庄太郎写真芸術館の全面的な協力を得て、残されたフィルムから、パリやヴェネチアの写真、資料など50点ほどを紹介いたします(前後期で展示替)。多くが初公開です。浜口陽三の銅版画については、秋山氏が所蔵していた中より特にお気に入りだったという「4つのさくらんぼ」を含む3点と、ヴェネチア・ビエンナーレ出品作を中心に約30点を展示いたします。
秋山庄太郎の目を通した陽気で輝かしい芸術の都を、浜口陽三の銅版画と共にご鑑賞ください。
―浜口陽三先生のメゾチント作品は、私の静物写真への傾斜に深い係わりがある。沈潜した画面の奥に煌めくような光沢が実に美しい。私は若い頃から黒の多く占める作調に拘り続けていて、それがポートレート作品にも表現するようになったのは、パリで浜口芸術に触れたことに無縁ではない、そう思っている。― 秋山庄太郎 1985年7月(『現代日本の作家たち』サン・アート、1990年、所収)