展覧会情報 | |
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会期 | 2023年8月26日(土)~11月19日(日) |
開館時間 | 11:00〜17:00 土日祝は10:00~(最終入館閉館30分前) |
入館料 | 大人 600円 大学、高校生 400円 中学生以下 無料 |
三人の作家と矢内みどり
8/26(土)14:00~
★ご予約なし、入館料のみでご見学ください
高島 進 10/9(月) 14:00~
前田昌良 10/13(金)14:30~
★ご予約なし、入館料のみでご見学ください
浜口陽三の銅版画の前に立つと、色の柔らかさと静けさに包みこまれます。その浜口陽三作品と共に、現代において繊細で澄んだ表現を追う作家三人を紹介します。手に包めるようなスコープの中に、静かな世界をつくる美術家・桑原弘明。主観を排除し、素材と道具のためのドローイングを続ける高島進。小さな動く彫刻に、純真な夢を込める前田昌良。小さな形や微かな線が遥かな広がりを内包します。
地平から空へ永遠へといざなう、四人の作品世界をご鑑賞ください。展覧会の顧問として、美術史家の矢内みどりさんをお招きしました。
前田 昌良 MAEDA Masayoshi
1956年大阪市生まれ。1983年東京藝術大学大学院修了。絵画と小さな動く彫刻で個展を重ねる傍ら、『猫を抱いて象と泳ぐ』(文藝春秋) 『別れの色彩』(新潮社)等、多くの本のカバーを担当。2014年「前田昌良̶小さな動く彫刻の世界」横須賀美術館
小さな動く彫刻は静かに語りかけます。この展覧会では、絵画と小さな動く彫刻を一堂に展示します。毎日11:30、14:30、ナイトミュージアムの日は18:30頃に、小さな動く彫刻を動かしてご覧いただきます。
高島 進 TAKASHIMA Susumu
1959年兵庫県生まれ。1982年武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。武蔵野美術学園で2年間、更にメキシコのアジェンデ美術学校で1年間、絵画を学ぶ。2000年多摩秀作美術展で大賞を受賞。収蔵:青梅市立美術館。
筆の線は、インクを含んだ最初が太く濃く、徐々に細くなり、かすれていきます。反対に、色鉛筆や金属芯の線は、先を尖らせた最初が細く、徐々に太くなります。これら太さが変わる線を、規則的に反復し埋め尽くす事で、それぞれ素材固有の線の結晶体とも言える作品が生まれます。
桑原 弘明 KUWABARA Hiroaki
1957年茨城県生まれ。多摩美術大学油画科卒業。80年代より極小のオブジェ作品を制作。1995年巖谷國士の序文を得て渋谷アートスペース美蕾樹で初個展。以降、グループ展、美術館での展示多数。
小さな真鍮のスコープを、光をあてながらのぞくと、中にある世界の時間が移ろったり、思わぬ風景が現れたりします。
浜口陽三 HAMAGUCHI Yozo
1909年和歌山県生まれ。戦後のパリで、新しい銅版画の技法、カラーメゾチントを開拓し、その技法を用いた作品により、国際コンクールで受賞歴を重ね、20世紀を代表する銅版画家として活躍した。
銅の板を長い時間をかけて彫り、神秘的な画面を生み出します。銅の彫り加減によって、背景の闇に光が宿ります。