展覧会情報 | |
---|---|
会期 | 2012年4月3日(火)~5月6日(日) |
入館料 | 大人600円 大学・高校生400円 中・小学生200円 |
休館日 | 月曜日(4/30は開館) |
開館時間 | 11:00~17:00(最終入館16:30 土日祝は10:00開館) |
①4月7日(土) ②4月28日(土) 各日14:00-17:00
講師:江本創(アーティスト)
定員:18名(抽選) 参加費:1800円+入館料
申込:往復はがきで申込み後抽選
モノクロームメゾチント技法を使って製版から刷りまでを行う、初心者向けの体験教室です。1回の教室でポストカード大の作品を完成させます。
4月8日(日)14:00-17:00
定員:15名(抽選) 参加費:500円+入館料
申込:往復はがきで申込み後抽選
当館での体験教室に参加したことがある方を対象として、制作の場を提供します。(技法はモノクロームメゾチントに限ります。)
ごあいさつ
20世紀を代表する版画家の一人、浜口陽三の名品展を開催します。
浜口陽三(1909-2000)は、戦後いちはやくパリに渡り、銅版画の新しい技法(カラーメゾチント)を開拓しました。その技法を使った作品は、国際版画コンクールで次々とグランプリを受賞し、オリンピックのポスターに使用されたこともあります。
浜口の編み出した技法のしくみは、現在のオフセット印刷とよく似ています。色の三原色である赤、青、黄、と黒の4色を刷り重ねて、色と影とを表現しました。しかし版画は手仕事で、気の遠くなる時間をかけて銅の板を一面に刻み、無限の広がりと神秘的なニュアンスを作り出しました。
どの作品も闇の中に見えますが、息をひそめると、かすかな色が息づいているのが感じられます。実際の作品の前に立つと、闇の中に、ほんのりとやさしい光が見えてきます。小さな静物画でありながら、地平線の夜明けが重なってくるような壮大なスケールがあります。
この春の展覧会では、浜口陽三の代表作である「パリの屋根」「くるみ」など珠玉の作品約50点を展示します。