イベント情報 | |
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出演 | 三宅砂織×飯沢耕太郎(写真評論家) |
日時 | 2013年7月28日(日)15:00~16:00 |
参加費 | 入館料のみ |
定員 | 60名 |
申込み | 5月25日(土) 11:00より電話受付(先着順) |
7月末の日曜日、作家の三宅砂織氏と、写真評論家の飯沢耕太郎氏との対談が開催されました。
写真、絵画、版画というジャンルを超えて新しい作品に挑戦する三宅氏と、
今年、アフリカの怪談集を出版したり、きのこの展覧会を企画したり多彩な活動を広げる飯沢氏。
一時間を駆け抜けるような熱いトークになりました。
■はじめに 三宅:三宅と申します。私はフォトグラム、写真の一種の技法を使って制作しています。大学では絵画と版画を専攻していました。写真に関してはずっと見るのは好きでしたが、写真家になりたいとはおもったことがなかったですね。でも、絵画と版画を作って、写真を見るということを通して、イメージに対する興味がでてきて、フォトグラムに至ったという経緯があります。今回、トークがあるということでしたので、学芸員の神林さんにお願いして、飯沢さんに依頼させていただきました。写真の正式な教育は受けていないので、写真史や技法は本を読んで勉強したのですが、その中に飯沢さんの本がたくさん含まれていて、なので、飯沢さんは心の師匠というか・・・。(笑) 飯沢:主に写真の仕事をしていて、現代美術という括りではないのですが、この対談の話が来て、三宅さんの作品画像を見てちょっとおもしろそうだな、と思いました。一体どうやって作っているのかな、という技術的な興味もあって、気軽にお引き受けしたんです。 ■テーマや制作行程について(イメージソースの写真を見ながら) 三宅:私の作品は、写真イメージを元にしてネガフィルムに手描きでおこしています。 飯沢:ここに作品がありますよね。この完成された作品には元の写真があるんですよね? |
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三宅:昔は、写真なら、それを事実として受け入れられる感じだったと思うんですけど。 三宅:続いて、いくつか、絵画と版画と写真の関係が見えてきそうな画像を映します。これはカメラオブスキュラ。・・・針穴を通して壁に画像が映って、それがトレースできるということはかなり昔から知られていました。さらに、かなり時代はさかのぼりますが、これは洞窟壁画、同じ時代なのですが、手をこうしてシューと吹き付けて 三宅:プリニウスという人の書いた『博物誌』の中に、絵画の起源にまつわるお話があります。 |
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■作品の制作・・・元のイメージとなった写真と、完成作品 飯沢:作品のソースになる写真、これは誰が撮ったの? (手描きのフィルムの画像を見ながら) 飯沢:エディションはあるんですか。 |
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■作品の物語性について 飯沢:写真やっている人の中には、物語性を拒否してしまう人と、許容してしまうタイプがいます。・・・物語性は、いろいろな意味で自由にものを見ると妨げてしまうのではないかと考えていた人がたくさんいて、極端に言ってしまうと、物語性を全否定するという時代がありました。 |