展覧会情報 | |
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会期 | 2015年7月18日(土)~9月23日(水・祝) |
休館日 | 月曜日(7/20、9/21は開催)、7/21(火) |
開館時間 | 平日11:00~17:00 土日祝10:00~17:00 |
入館料 | 大人600円 大学・高校生400円 中学生以下無料 |
南桂子銅版画展 散歩道
南桂子(1911-2004)は富山県に生まれ、高等女学校時代から絵画や詩作を試みました。戦後、東京で油彩を発表していた頃に浜口陽三(1909-2000)を通じて銅版画の面白さを知り、1953年にフランスへ旅立ちます。それからパリで約30年、その後サンフランシスコに渡って15年制作し、数々の銅版画作品を生み出しました。叙情的な作品は、ユニセフの発行物に採用されるなど、今なお世界中の人々に愛されています。
南桂子の作品には、森や木々が繰り返し登場します。レースのような線でつづられた森、はしご状の林、音符のように実ったさくらんぼ。このような抽象を交えた形の面白さに加え、銅版画ならではの丹念な手仕事による淡い光の表現も、作品の魅力のひとつです。その光に包まれて森の情景に不思議な奥行きが生まれ、物語世界がはじまります。
今回の展覧会は、その森の小さな葉っぱや小鳥たちが主人公です。技法の解説や、細部を拡大したカードを見ていただき、作品の中に入り込むお手伝いをいたします。繊細な情景の中をこころゆくまで散策し、ささやかなモチーフから物語を想像しながらご覧ください。
南桂子の銅版画約50点と併せて、浜口陽三の銅版画約10点を展示します。