展覧会情報 | |
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Date | 2015年4月4日(土)~6月30日(火) |
Closed dates | 月曜日(5/4は開館) |
Opening times | 11:00~17:00 土日祝10:00~ 《ナイトミュージアム:会期中、第1・3金曜の20:00まで開館/最終入館19:30》 |
Entrance fee | 大人600円 大学・高校生400円 中学生以下無料 |
光芒を放つ二人の銅版画作品を、画家・詩人の大岡亜紀の詩と共に鑑賞する展覧会です。
1950年代半ば、芸術の中心地パリでは、浜口陽三(1909‒2000)が新しい技法、「カラーメゾチント」を編みだし、柔らかな独自の作風を作りあげました。1957年には2つの国際版画ビエンナーレで大賞を獲得するなど、国際舞台で華々しく活躍し、今なお20世紀を代表する版画家として世界に知られています。
丹阿弥丹波子(1927‒)は、日本画家を父に持ち、描くことを生きることの一部として育ちました。国内では情報も道具も少なかった1956年に銅版画と出会い、駒井哲郎に師事しました。その後現在に至るまで、表現する情熱を銅版画に注ぎ込み、春陽会を中心に清冽な作品を発表し続けています。生前の浜口陽三も、何度となく彼女の個展に足を運びました。
表現の方向性は異なりますが、二人は同じ技法を用いて澄んだ境地を得た銅版画家です。銅を刻むひたむきな作業から、偽りのない光や命を生みだします。果物や花はスケッチではなく、時を重ねて生み出す心のかたち、結晶です。
本展では、丹阿弥丹波子作品に貫かれる強い力を、大岡亜紀が詩に歌いあげます。
銅版画約60点と、新作の詩3編の構成です。