展覧会情報 | |
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Date | 2015年1月10日(土)~3月22日(日) |
Closed dates | 休館日:月曜日(1/12開館)、1/13(火) |
Opening times | 11:00~17:00 土日祝 10:00~/最終入館は閉館の30分前まで/第1・3金曜は20:00閉館 |
Opening times | 大人600円 大学・高校生400円 中学生以下無料 |
浜口陽三展 センス・モダン Sense modern
「メゾチントの巨匠」と呼ばれた浜口陽三(1909-2000)は、生涯でおよそ200点にのぼる版画を制作しました。1959年制作の『くるみ』は、ぽつんと浮かぶひとつのくるみと黒い帯のみの、非常にシンプルな構図で独特の緊張感を持つ作品です。『ポプラ』(1960)は、幾重にもなる緑の野原に、ポプラの木がシルエットで映ります。長らくパリで制作していた浜口の作品は、今なおモダンで美しく、その卓越したセンスに驚かされます。当時廃れていた銅版画メゾチント技法を独自に探求し、“目立て”に始まる手間のかかる作業を、気の遠くなるような精度、細やかさで重ねる事ができた、浜口ならではの表現と言えるでしょう。
本展では、浜口の初めてのカラーメゾチント作品『うさぎ』の他、約60点を展示いたします。
※展覧会名『センス・モダン Sense modern』は造語です。
《展示資料より》
e. e. カミングス夫妻から贈られたベルソー
浜口は、アメリカの詩人 e. e.カミングス(1894―1962)*¹と親交がありました。メゾチントに欠かせない道具“ベルソー”を初めて見たのは、終戦後にカミングス夫妻から送ってもらった時だと、浜口は後に語っています。このベルソーの他、愛用の道具を多数展示します。
*¹実験的なスタイルの詩人で、今も世界中に支持されている。画家、劇作家としても活動。
カメラコレクションとモチーフ写真
カメラ愛好者でもあった浜口は、沢山のカメラとともに、浜口自身が撮影した果物や野菜の写真を残しています。フェンネル(ういきょう)、レモン、さくらんぼ、西瓜などの浜口の作品によく登場するモチーフもあり、中には版画作品の構図に近い形で撮影されたものもみられます。浜口のカメラコレクションとともに展示します。