浜口陽三・池田満寿夫 ― 版にやどる生命の響き ― 2004年4月23日(金)~8月8日(日)

銅版画体験教室
 20世紀の銅版画家を代表する浜口陽三のメゾチントの世界は、静謐でありながら色彩を自由にあやつり、深い生命の響きを版に感じさせます。一方、現代版画家の寵児として活躍した池田満寿夫は、版にみずからのすべてを瞬時にそそぎこみ、激しい情熱をやどしました。
まったく作風の異なる両作家の作品ですが、それぞれの制作背景、生き方に共通して見出されるものは、なにものにもとらわれず、つねに自由であることを愛したことです。その反面、孤立にたちむかうように、版に向けるまなざしは、美しい線に姿をかえます。
 浜口陽三は池田満寿夫より先に東京国際版画ビエンナーレ展(’57)で国内大賞受賞をはじめ、サンパウロ・ビエンナーレ(’57)で日本人初の大賞を受賞しました。以後、60年代には国際展でその評価を不動のものにします。1960年代、池田満寿夫もまた、東京国際版画ビエンナーレ展(’60)で文部大臣賞をはじめ、パリ青年ビエンナーレ優秀賞(’61)、第33回べネチア・ビエンナーレ(’66)において大賞を受賞するなど、華々しいデビューを飾りました。
 本展覧会では、こうした60年代の作品を中心に、ふたりの輝かしい足跡をたどりながら、自由を愛した生命力溢れる作品をお見せいたします。

銅版画体験教室

■10月30日(土) 14:00―17:00
■11月27日(土) 14:00―17:00
銅版画インストラクター : 江本 創 (アーティスト)

『モノクロームメゾチントの実習』
参加者は簡単な下絵(サイズ:12cm×7.5cm)を
持参して下さい。
初めての方もお気軽にお越しください。
汚れても良い服装、またはエプロン等をご用意下さい。
会 場

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション 1階

定 員 20名(先着順)
参加費 1800円(材料費込み)+入館料
申込み

Tel、Fax、E-mailで受付。
住所、氏名、連絡先、人数をお知らせ下さい。
Tel.03-3665-0251
Fax.03-3665-0257
E-mail:musee@yamasa.com


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