南桂子について
南桂子は、1911年富山県に生まれました。高等女学校在学中から絵画制作に興味を持ち、
詩作を試みたり、壺井栄に師事し童話を学ぶなど多方面の創作活動に手を染めますが、
浜口陽三との出会いにより銅版画の世界に目を開かされます。
1953年渡仏すると、翌年から版画家フリードランデルの版画研究所で本格的に銅版画を学び、
以後、版画の制作活動の場を国際的に広げました。
少女・鳥・樹木などを題材にした叙情的で繊細な「銅版詩」を描く作家として知られ、
メルヘン的な趣をたたえた作品は、ユニセフの発行物にも採用され、現在でも世界中の人々に愛されています。
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションでは南桂子展を時折開催しています。
当サイトの「展覧会情報」でご案内いたしますのでご確認ください。
月
1954年 32.7×24.2cm ・エッチング ・サンドペーパー |
2つの町
1961年 39.0×28.2cm ・エッチング ・ドライポイント ・ソフトグランドエッチング ・サンドペーパー |
公園
1956年 29.2×29.2cm ・金属凹版 |
赤い魚
1964年 27.9×36.4cm ・エッチング ・サンドペーパー |
落葉
1959年 38.8×27.9cm ・エッチング ・サンドペーパー |
2人の少女
1964年 36.9×28.0cm ・エッチング ・ソフトグランドエッチング ・サンドペーパー |