南桂子展 風のあわいに 小川イチの作品と共に 2016年5月21日(土)~8月16日(火)※会期が延長になりました。

展覧会情報
会期

2016年5月21日(土)~8月16日(火)
※会期が延長になりました。

休館日

月曜日(月曜祝日の場合は開催し翌火曜休館)
※8/15は開館いたします。

開館時間

平日11:00~17:00 土日祝10:00~17:00 
最終入館は閉館の30分前まで
《ナイトミュージアム:会期中、第1・3金曜の20:00まで開館/最終入館19:30》

入館料

大人600円 大学・高校生400円 中学生以下無料

展覧会関連イベント

●ナイトミュージアム 第1・3金曜日は夜8時まで開館

ご好評につき、ナイトミュージアムを再び開催いたします。本展覧会中、第1・3金曜日は20:00まで延長して開館。お仕事帰り、学校のあとにもゆっくり美術館を楽しんでいただけます。
*第1・3金曜…6/3、6/17、7/1、7/15、8/5 の5 日間
*最終入館、カフェラストオーダーともに19:30

●手製本ワークショップ 「重ねて物語をつむぐノート」

様々な色や形、質感の紙を組み合わせ、製本の基本技法である「一折中綴じ」でつくるノート。銅版画の版の重なりのように、紙の積層が一つの風景や物語を生み出します。半透明の表紙からは中の紙が透けて見え、飾って楽しむこともできます。
講 師─本間あずさ(製本家/「空想製本屋」店主)
日 時─6/20(月)
    【午前の回】10:30~13:00
    【午後の回】14:00~16:30
定 員─各回10名
持ち物─はさみ、カッター
A5サイズまでの好きな紙を綴じることも可能。使用したい紙があればご持参ください。
参加費─2300円(入館料・材料費込)
申 込─5/26(木)12:00より電話にて受付開始(先着順)
※休館日の開催ですが、参加の方は展覧会をご覧いただけます。
※小学校高学年から参加可能。(要大人同伴)
※お申込み後、開催直前でのキャンセルはご遠慮ください。

●寄せ木ワークショップ 「天然色のアクセサリー」

南桂子作品に出てくるモチーフを元に、色や形の異なる小さな木片を組み合わせてつくる寄せ木のワークショップ。ブローチ、キーホルダー、ピアスのいずれかを選べます。小学生以下のお子様の参加も歓迎です。(要大人同伴)
講 師─西村真人(木工ブランド「BUCHI MOKKOU(ぶち木工)」主宰)
日 時─7/19(火)
    【午前の回】10:30~12:30
    【午後の回】14:30~16:30
定 員─各回10名
持ち物─汚れてもよい服装またはエプロン
参加費─2800円(入館料・材料費込)
申 込─5/26(木)12:00より電話にて受付開始(先着順)
※休館日の開催ですが、参加の方は展覧会をご覧いただけます。
※小学校高学年から参加可能。(要大人同伴)
※お申込み後、開催直前でのキャンセルはご遠慮ください。

 

一抹の寂しさと、どこか懐かしさもあわせもつ独特の銅版画世界を作り出す南桂子(1911–2004)の展覧会です。樹は立ち並び、鳥や少女がたたずみ、果てしなく広がる空。その画面世界の住人たちは、見る人を誘うでもなく、拒むでもなく、ただそこにいるだけ。ある種の無関心さが、かえって私たちを安心させてくれるのかもしれません。
本展では南桂子の銅版画と初期の油彩、約40点とともに、南が画家として歩み始めた頃の友人で、生涯を通して交流のあった、小川イチ(1922–)の油彩、約15点を展示いたします。
南と小川が出会ったのは1940年代後半、戦後の復興期にあたり、女性の画家がまだ少なかった時代です。二人は芸術への期待を大いに抱き、洋画家・森芳雄のアトリエに集い、夢を語り合います。女性画家の育成を担う朱葉会などの団体展へも意欲的に作品を発表し、小川の方は若手の画家として注目されていきます。
その後、南がパリへ渡り、銅版画の道を見い出す一方、小川は国内で油彩画と向き合い、90歳を超えた今もなお、立軌展に発表しています。めまぐるしく変わる作風の中で一時期は南作品に響くような孤独な情景も描きましたが、80年代以降は主に桜の大樹をモチーフとし、「透けていく風の心境」とも評される作品を描き続けています。
海を隔てても、画家として、友人として、二人の心の交流は続きました。その二人の作品を半世紀近くの時を経た今、同じ空間に展示いたします。それぞれの表現方法で、たゆむことなく憧れや心のよりどころを描き通した、二人の女性画家の凛とした姿勢を、作品を通してご鑑賞いただけたら幸いです。
浜口陽三の銅版画約15点も併せて展示いたします。

 

 

南桂子「子供と花束と犬」 1963年 エッチング 、ソフトグランドエッチング、 スピットバイト、 サンドペーパー

小川イチ 「次の世界に」 2015年 油彩、キャンバス

1階会場風景

地下会場風景


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