それは
一人の旅好き社員の発見から
始まりました。

ヤマサ醤油では、
日頃より、醤油作りの発酵に欠かせない
麹菌・乳酸菌・酵母などの
微生物の研究をしています。

その研究員の一人に
旅行好きのメンバーがいました。

研究熱心な彼女は、プライベートな旅ながらも、
日本各地をめぐりながら、
訪れた土地々々の発酵食品をチェック。
いつしかそれが旅の楽しみの一つになりました。

そんなある日、彼女は以前から念願だった
奄美大島をはじめ、島々を巡る旅に出ました。

島だからこそ独自に形成された、
南国のゆたかな風土や文化は、
本土とは少し違う風を感じさせ、
とても新鮮で、多くの気付きを
与えてくれるものでした。
そして、その旅の中で、
奄美大島のみきに出会ったのです。

発酵食品を研究していた彼女は、
この奄美に伝わる伝統的な発酵飲料の
食文化や、奄美で培われた技術に、
たちまち魅了されました。

「この素晴らしい食文化を、
ぜひもっと多くの人に伝えたい！」

彼女は研究所に戻り、
みきの研究をしたいと上司に相談しました。

奄美のみきを未来に繋げていきたいという
彼女の熱意は、同じ志をもつ仲間や会社を動かし、
本格的にみきの研究が始動したのです。

再び現地へ赴き、みきづくりの達人に
伝統的な製法を学び、
これまでに培った発酵技術を活かしながら、
彼女は今も奮闘中。

より多くの人々に、この感動をどとけたい。
そんな思いを胸に、次のステップをめざし、
みきの研究に取り組んでいます。

この日本の風土に根ざした尊い食文化を
若い感性で未来へ繋げていく。
まだまだ小さな一歩を踏み出したばかりですが、
いつしか皆様のもとに
ヤマサのみきをお届けしたいと
強く願い、この活動を続けていきたいと思います。