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心も体も温まる蒸し料理
高温の蒸気で火をとおす蒸し料理は、素材そのもののおいしさが損なわれづらく、甘みは増すので、旬の野菜をそのまま蒸しただけでも立派なごちそうになります。素材の持ち味が引き立つということは、薄めの味つけでもおいしくいただけるということ。また、煮る、焼くといった調理法と比べて栄養の損失が少ないのもうれしいポイントです。女性に人気があるのは「蒸し野菜料理」ですが、野菜だけではなく肉や魚介も組み合わせると、ボリュームアップと同時に野菜にうまみが移っていっそうおいしくいただけます。蒸し料理初心者なら、白菜やもやしと薄切り肉の重ね蒸しのような、準備に手間がかからず、短時間に火が通るものがおすすめ。味つけもシンプルに、ぽん酢しょうゆでどうぞ。
数種類の素材をいっしょに蒸すときは、火の通りやすい野菜を入れ、その上に肉・魚介などを重ねます。香味野菜や酒などの調味料は最後に加えて。こうすると、味や香りが全体に行きわたり、おいしく仕上がります。蒸し料理は、加熱後も香りが残る調理法でもあるのです。
定番の2段蒸し器や、天然素材製で熱の当たりがやわらかいせいろのほか、タイマー付きの電気蒸し器などさまざまなタイプの蒸す道具が販売されていますが、いつもの鍋でも蒸し料理は作れます。それが、大きくやや深めの鍋に鉢や茶碗ごと入れて蒸す、「じか蒸し(地獄蒸し)」。この場合、鍋に入れる湯の量は、器の高さの1/3ほどを目安にしましょう。さらに鍋底に小さめのタオルなどを敷いて器を安定させると、沸騰した湯で器が動くのを防げます。蒸し時間は蒸し器で調理するときより1〜2分短めにするとよいでしょう。
浅い皿をじか蒸しする場合は、安定感のある鉢を鍋底に置いて台にしましょう。皿の下にふきんを敷くことも忘れないで。ふきんの両端を持ち上げれば、熱い皿に直接ふれずに取り出すことができます。ふきんは鍋からはみ出すように敷き、両端をふたの上にのせるなどして、火にかからないよう注意しましょう。
余計な水分が素材に入らないので、野菜の甘みとお肉の旨味がしっかり味わえます。たっぷりと野菜がいただける蒸し料理です。
小麦粉とドライイーストで作る簡単な肉まんです。発酵はレンジ機能についている発酵キーを使ってもいいでしょう。豚ばら肉とヤマサ昆布つゆ白だしの香りが食欲をそそります。