STEP 1
赤い絵の具を主体に器に模様を描いているものを赤絵といいます。
温かみのある陶器にもシャープな感じの磁器にも描かれ、作り手の個性によって赤色の色合いもさまざまに。
食卓に赤絵の器がひとつ入るだけでテーブルまわりが華やかで明るい印象に変わってきます。
絵の具の主原料は鉄さびで、これをふのりなどで溶いて作り、オレンジ色から朱色、濃い赤色まで個性がいろいろ出てきます。
STEP 2
赤絵は中国から伝わり、その後江戸時代初期に中国人陶工(職人)が長崎県から佐賀県の有田に入り、持ち込んだ原料を技術と共に教えたと言う説があります。
その後、有田の陶工や絵付師達が苦心しながら赤絵、色絵の技術を日本のものとして確立していったそうです。
器の柄を見ると中国食器の華やかな色使いを思わせますね。
STEP 3
実は赤絵と呼ばれているものは単色の赤色の彩色のことでなく様々な色の多彩さを総括して呼ばれていて写真のような色絵のことも指しています。
緑、黄、藍色などを組み合わせた器もあり、見た目に赤色を多く使っているものを赤絵と呼んで区別しています。
反対に赤以外の色を多く使って模様付けしたものを色絵と指します。
中国では「五彩」と呼ばれ、紫、青、緑、黄、赤を指し、全色使うのではなく、いろいろな組み合わせが自由に使われています。
STEP 4
小紋柄の小さなお湯のみにあんみつを盛り付けてみました。
お醤油さしも赤絵のかわいい感じをいかして黒蜜入れに、口直しの塩昆布は小皿に入れて。これからの季節アイスクリームなど入れて使ってみてはいかがですか?
和風にとらわれず、サラダやマリネ、パスタなどを盛り付けて食卓を華やかにしてみましょう。