English
すぐに使える シェフの裏ワザ! Season 2
シェフの裏技 スペシャルインタビュー シェフの裏技 スペシャルインタビュー

トラットリア ケ パッキア

岡村 光晃(おかむら みつあき)シェフ

1974年静岡県生まれ。洋食店等での経験ののち、本格的にイタリア料理を始めたのは26歳。姉妹店「ピアットスズキ」のオーナーシェフ鈴木弥平氏のもとでイタリアンの基礎を学び、2009年より現在の「トラットリア ケ パッキア」の料理長となる。「基本があってその上に基本がある」をモットーにお客様と向き合う毎日。お店はイタリア中部に位置する、トスカーナ州の田舎の家庭をイメージした内装。お客様がくつろげる空間と、アットホームなおもてなしを大事にしている。「モダンなものより、普通のイタリア人が食べて育ったような定番」をテーマに、「力強い」且つ「繊細」な料理を提供している「超・正統派」トラットリア。

シェフにお話を聞いてきました

「ごちそう」という名のレストラン

イタリア語で「ごちそう」という意味の店名を持つ「トラットリア ケ パッキア」。そこで腕を奮うのが岡村シェフです。シェフの考える「ごちそう」とは?岡村シェフは、お客様が来店すると、何を望んでいるのかをまずは考えるとのこと。季節やその日の天候、会話などからヒントを得て、そのお客様に合ったものを提案します。開放的なオープンキッチンも、すべてはお客様とそれを取り巻く空気感を肌で感じるため。黒板に書いてあるメニューをまったく出さない日もあるそうです。「作り出す料理に自分らしさを保ちつつ、お客様にとって店が楽しい空間、楽しい思い出となって欲しい」と岡村シェフ。ひとりひとりの気持ちに寄り添った愛情あふれる料理に、ファンが多いのも納得です。

イタリアンにも合うしょうゆと昆布つゆ

今回、イタリアンに和の調味料を上手に取り入れた岡村シェフ。「スパゲッティ 小蛤と青唐辛子のソース」はイタリアでは国民的なパスタレシピ。貝から出る美味しいだし汁にオリーブオイルを入れ乳化させる事で、塩を入れることなく味がキマリます。「焼きリゾット 焼きおにぎり風」は、子供の頃の思い出の味がヒントに。発酵食品同士のしょうゆとチーズの香ばしさがよく合います。「アクア・ディ・マーレ 日本の香り」は昆布つゆの加減が大切。コツは、食べてくれる人の顔を思い浮かべながら味付けをすることだとか。ここにも「愛情」という名の調味料がいきています。

料理は基本と気づきが大切!

「料理をする時は、素材や調味料の扱い方の基本を知ることが大切です」と岡村シェフ。同じパスタのレシピでも100回、200回作っても気づきがあるそうです。普段イタリア料理では使わないしょうゆですが、「『鮮度の一滴』はプロからみても美味しい味ですね!」と大絶賛。日本人には馴染みのあるしょうゆですが、外国人からすると香りが強く感じられることもあるため、西洋料理に使う場合はさじ加減が大切とのこと。「ヤマサ昆布つゆ」も昆布の香りとうま味とのバランスがよく、今回の魚介を使った裏技にもピッタリでした。

岡村光晃シェフの裏ワザレシピ