日本は昔から、大家族が囲炉裏を囲んで食事をする習慣があり、これが現在の鍋の原点と考えられています。鍋は炊事道具として家の中心にあり、神の宿る神聖なものだったそうです。古くからは鍋に直接箸を入れて食べるという習慣はありませんでした。今のような形になったのは江戸時代末期と意外と新しい料理です。最近は地産地消のご当地ブーム。日本全国、ご当地鍋が注目されています。
家族や仲間と楽しく食べる料理としてだけではなく、鍋には栄養面でも一度に多くの食品を取れる工夫があるのです。その地域の風土に合わせていろいろな組み合わせができ、鍋は生まれたのです。
- 魚、肉、卵、豆腐などの豆類を含む良質なたんぱく質
- 野菜、きのこ類などに含まれるビタミン、ミネラル、食物繊維
- 鍋の最後に加えて食べる麺やご飯は糖質
柚子は柑橘類の果物で、実を結ぶまでに約15年と長い年月がかかりますが、その分寿命も長いことから「柚寿」という縁起の良い当て字が使われたりします。
収穫時期は長いのですが、8〜9月に収穫するものは青柚子、収穫が進み11月以降のものは黄柚子と呼んでいます。皆さんが鍋によく使うぽん酢は、柚子やカボス、すだちを絞って酢の代わりに江戸時代から 使われていたそうですが、語源はオランダ語の柑橘類の果汁を意味するPONS(ぽんす)が変化し、すが酢になってポン酢となったそうです。
もう一つ、柚子こしょうという香辛料が九州地方にあります。こちらも鍋物によく 使われますがこしょうが入っているわけではなく、「こしょう」とは九州地方では唐辛子のことをさし、青唐辛子と柚子の皮のすりおろしと塩を加えて作られます。青柚子と青唐辛子を使うと青こしょう、黄柚子と赤唐辛子を使うと赤こしょうと呼ばれています。
・鍋物 ・豆腐料理 ・焼き魚 ・天ぷら ・お吸い物
・茶碗蒸し ・味噌田楽 ・ふろふき大根 ・和風サラダなど
ごはんを練ってだんごのように丸めたものを、香り豊かなごぼうや春菊と煮込みます。ヤマサ昆布だしのよせ鍋つゆ1本と同量の水を加えるだけでおいしくできる、ボリュームたっぷりのお鍋です。