河の上流で誕生した鮭の赤ちゃんは、海へ下り数年過ごし、成魚になってまた生まれ故郷の河に産卵の為戻ります。広い海へ出てどうして故郷の河へ戻れるのか、幾度となく鮭ってすごい魚だと感心させられてしまいます。日本の食卓にも欠くことがない魚で、朝食には焼いた鮭、昼食には「鮭弁」「おにぎり」があり、寿司ネタやふりかけにもなります。
鮭には川魚と同じ生臭さがあるので、塩をふる、燻製にして香りづけする、レモンや酸味と合わせるなどの工夫が昔からされていました。
いくらと筋子は同じ鮭の卵のことをいいますが、筋子は鮭のお腹から出して、卵巣のままの状態(ほぐれてなく大きなかたまりのこと)をいい、それを1粒ずつほぐしたものをいくらと呼びます。いくらは醤油や塩につけられるので一年中食べることが可能ですが、筋子が店頭に並ぶのは一時です。
漢字では、「イチョウ」 「ギンナン」とも読まれる木ですが、秋の紅葉シーズンの色彩にかかせない黄金の木ですね。その実が銀杏(ギンナン)です。
イチョウの木には、雄と雌の木があり、ギンナンの実は雌の木にしか実りません。また独特な臭いを放つのもご存知だと思いますが、落ちた実を拾うのには手袋をし、土に埋めるか水に浸して実の肉の部分を腐らせ、とる必要があります。実の肉をとった実を乾燥させると売られているギンナンとなるわけです。そのギンナンの殻を割って茹でて薄皮をむいて、茶碗蒸しや炒めものに使ったりしますが、フライパンで炒って塩でいただくのも、ほくほくとしておいしいですね。ギンナンを食べすぎると体調不良を起こしやすくなるので、程ほどの量にして楽しみましょう。
・ ギンナンはむき終わったら密封容器に入れて冷凍保存できます。