展覧会情報 | |
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会期 | 前期 2013年8月27日(火)~10月23日(水) |
入館料 | 大人600円 大学・高校生400円 中学生以下無料 |
休館日 | 祝日を除く月曜日、9/17(火)、9/24(火)、10/15(火)、11/5(火)、12/24(火) |
開館時間 | 11:00 ~ 17:00(最終入館16:30、土日祝は10:00 開館) |
南桂子の銅版画に出てくるような、小鳥やお城を彫って、たったひとつのスタンプをつくりましょう。
お子様でも彫れる篆刻用の印材を使います(4 歳以上対象)。
多田先生に、南桂子のモチーフを基にしたデザインを考えていただきます。
講師:多田文昌 氏(美術家)
日時:10月19日(土) 1回目 13:00~15:00、 2回目 16:00~18:00
参加費:入館料+700円
定員:各回15名
持参するもの:とくになし
申込み:9月10日(火)11:00~電話受付開始(先着順)
カメラは無限のおもちゃ箱です。高性能でなくても大丈夫。身近な携帯電話のデジカメ機能で、 誰でも銅版画家・浜口陽三や、写真家・植田正治に近づくことができるのです。
好きなモチーフを撮影して、気軽にアート感覚を楽しみませんか?カメラ初心者、親子でのご参加も歓迎します。
講師:増谷寛氏 (植田正治事務所)
日時:10月26日(土)13:30~15:30
参加費:入館料+200円
定員:30名
持参するもの:携帯電話(要充電)、被写体にしたいもの一つ (石や果物)
申込み:9月10日(火)11:00~電話受付開始(先着順)
①モノクロームメゾチント体験教室 (初心者向け)
1 回の実習で製版から刷りまでを行ない、ポストカード大の作品を完成させます。
講師:江本創 氏 (アーティスト)
日時:10月27日(日) 10:00~13:00
参加費:入館料+1800円
定員:18名
持参するもの:下絵(サイズ12×7.5cm)、汚れても良い服装、またはエプロン
②銅版画自由教室(経験者向け)
当館で体験教室に参加したことのある方を対象に、作品制作の場所を提供いたします。
日時:10月27日(日) 14:00~17:00
参加費:入館料+500円
定員:15名
①②申込方法:往復はがきにご希望の教室、お名前、住所、電話番号を記入の上、10/7(月)までにお送りください。
浜口陽三(1909~2000)と南桂子(1911~2004)は、戦後、パリを制作の地と定め、各々の詩情を銅版画の中に込めました。
日常の静けさをモチーフにした浜口陽三。彼の考案したカラーメゾチントという銅版画の技法は、それまで誰も見たことのない、柔らかで叙情的な色彩を生みました。心穏やかな生活を思わせる毛糸や食卓の果実。刻まれた銅板から生まれた黒が無限の色合いを秘めて、柔らかな布のようにそれを包み込んでいます。彼の神秘的な作品は、20世紀後半、国際的に賞賛されました。
誰も知らない国を彷徨う南桂子のエッチングの世界は、近年になって若い世代の注目を浴び始めました。小鳥、少女、花やお城。訪ねたはずのない場所なのに不思議な既視感(と懐かしさ)を覚えます。童話も書いていた作家の、繊細なもうひとつの物語です。
油彩画や日本画では鑑賞の仕方が違うように、銅版画の醍醐味は、本来は手にもって間近で眺め、繊細な作品の肌合いまで感じ取るところにあります。壁面展示ではありますが、ぜひ顔を近づけて、両手で描かれた世界を包み込むように想像して眺めてみてください。制作過程は彫刻に似て一本ずつ銅の板に刻みます。その刻んだ跡をなぞるように見ていると、視覚と同時に、触覚に似た感傷が胸に起こることと思います。
長い会期の展覧会ですが、前期と後期で作品を総入れ替えいたします。二人の織り成す静かな世界を是非ごゆっくりお楽しみください。