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すぐに使える シェフの裏ワザ! Season 2
シェフの裏技 スペシャルインタビュー シェフの裏技 スペシャルインタビュー

元赤坂ながずみ

小河 雅司(おごう まさし)シェフ

1979年、福岡県生まれ(店名の「ながずみ」は出身地の長住から命名)。大学では数学科を専攻したが、日本各地をバックパックで旅行し、沖縄のホテルでアルバイトしたことから“数学よりも楽しい”料理に目覚める。日本料理数店で修業を積み、2009年、29歳で開業。和の伝統にとらわれない独創性が評価され、2010年より連続でミシュラン1ツ星受賞。ミシュラン最年少シェフとして認定されている。

シェフにお話を聞いてきました

気持ちを込めた料理は裏切らない

毎日、自ら市場へ出向く小河シェフ。調達した食材は、まず手に取り、それがどのような状態か、どんな力をかけたらよいのか想像しながら調理するのが基本。「手間をかければいいという訳ではないんです。気持ちは惜しみなくかけ、手間は必要な分だけ。無駄に余計な手間はかけないのが僕のスタイルです」と小河シェフ。「僕の料理の原点は祖母と母の料理です。決して裕福な家ではありませんでしたが、よく手間をかけて料理を作ってくれました。今の時代は豊かになって良い食材などもたくさんありますが、料理はお金をかけなくても気持ちを込めれば十分美味しくなると思います。時間も体力もいる仕事ですが、そういった料理は決して裏切りません」。店名に掲げられた故郷の名には、初心を忘れない小河シェフの想いが込められています。

食材にも喜んでもらう調理を!

「身近な食材を無駄にせず、どう美味しくできるのか。それを考えながら料理を作るのがベースです」と小河シェフ。今回の裏技レシピ「牛肉と大根のオーブン焼き」の“合わせ漬け込みだれ”は、野菜炒めや炒飯の仕上げや煮物などにも使える万能だれ。冷蔵庫の残り物を漬けてみるのもおすすめ。「鯛の昆布〆」に使用した昆布は、挟んだ魚や野菜のエキスを吸ってうま味もたっぷり。捨てずにお吸い物の出汁や、細切りにして佃煮にリメイク。手間と愛情をかけた分、食材も喜ぶレシピです。

しょうゆの特徴を上手に生かす

「『鮮度の一滴』はフレッシュな香りと色がいいですね」と小河シェフ。普段から店で使用されてるしょうゆもヤマサです。「しょうゆには色々な特徴があります。例えば、加熱すると焦げやすい。その特性を生かして、魚の皮を残すお客さんのために、皮にしょうゆひとハケ塗る。そうすると香ばしくパリっと焼きあがり美味しくいただける訳です。焦げるというと弱点ですが、でも使い方ひとつで香ばしさをも出せる。そのひと手間が大切ですね」。

小河雅司シェフの裏ワザレシピ